フィナステリドはミノキシジルと何が違うのか?

発毛効果がある成分の中で、医療用医薬品として扱われるフィナステリドは、ミノキシジルより知名度は低いと思います。ミノキシジルは市販の育毛剤であるリアップシリーズに配合されているので、育毛剤を選んだことがある人はなんとなく知っていたり聞いたりしたことがあると思いますが、フィナステリドはあまり知りませんよね。病院で処方され市販されていないというのが知名度が低い理由だと思います。

知名度は低いですが、2005年10月に厚生労働省に医療用医薬品として認可をうけており、世界でみても60カ国以上、日本国内でも13,000の機関で取り扱われており信頼できる発毛成分といえます。

フィナステリドは、薄毛になる原因に直接作用する

ミノキシジルの発毛メカニズムはこのページでも紹介したとおり、毛包に栄養を送り込むことで成長を促す、生えやすい環境を作る成分とお伝えしました。フィナステリドはこのアプローチからして全く違います。
髪の毛にはヘアサイクルがあります。発毛期~成長期を経て退行期~脱毛というサイクルがありますがこのヘアサイクルのスパンは人によって違い一般的には2~6年と言われています。このスパンが長ければ長いほど毛が抜けにくく髪の毛がどんどん元気になっていきます。

通常2~6年のヘアサイクルを短くしてします物質がDHT(ジヒドロテストステロン)です。DHT(ジヒドロテストステロン)は体内で分泌される男性ホルモンの一種であるテストステロンと5α還元酵素が結合した時にできますが、DHT(ジヒドロテストステロン)が毛包内にある男性ホルモンと結合した時に「もう髪の毛伸びなくていいよ!」と指示を出し、ヘアサイクルを成長期から退行期へと変えてしまいます。これが原因で、髪の毛が細い毛ばかりになり、髪の毛がボロボロ抜けていくことで薄毛の原因となります。

ここで登場するのがフィナステリド。
投与することで、5α還元酵素に対してアプローチし働きを抑えるため、DHT(ジヒドロテストステロン)ができなくなり、ヘアサイクルの正常化させ、髪の毛を太く抜け毛の数を減らすという効果があります。

フィナステリドには、脱毛薄毛の原因自体を抑えこむことで元の環境に戻す効果があるということですね。ただ、これもあくまで「抑えこむ」だけの成分なので、原因自体を駆逐するというわけではありません。回復したからといって投与をやめると、また原因物質の活動が活発化し、元の薄毛に戻ってしまうそうです。

ナインティナインの岡村さんが薄毛からフサフサの髪に回復したという話をよく耳にしますが、お医者さんに行かれているとラジオで聞いたので、おそらくフィナステリドを投与されていたのだとおもいます。
ただ、ある日のラジオで、「半年くらい病院行かんかったらまた薄くなってしまったわ~」と嘆いておられていたので、やはり途中でやめてしまうのは良くないようです。

フィナステリドとミノキシジルが似ている点もある

フィナステリドとミノキシジルは似ている所もあります。

1点目は言わずもがなですが、発毛という効果において日本で医薬品認可を受けている成分であるということ、2点目は開発経緯です。

ミノキシジルも元々は高血患者が血圧を下げるために開発された薬です。使用しているうちに副作用的に毛が濃くなったので、転用し育毛剤として使われ始めました。
フィナステリドも元々は前立腺肥大症の治療薬としてつかわれていたのですが、使用時に毛の成長がみられたため、育毛剤として使われだしはじめました。

さらに言えば、使用を止めるとまた元の状態に戻ってしまうというのも同じですね。原因を根本から駆逐できないのはどちらも同じなようです。

根本的な発毛ロジックが大きく違う

あと、ミノキシジルは、頭皮に塗ることで毛根に浸透する方と内服型(タブレット)の2つが存在していますが、フィナステリドは、内服型しか存在しません。
これは、フィナステリドが脱毛の原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)の活動をブロックするため、体内の男性ホルモンに直接届かなければ作用しないということに関係します。

この観点から見ても、髪の毛を生やす土台を作るミノキシジルと、そもそもの脱毛の可能性を抑制することで髪の毛を生やすフィナステリドは全く逆な発毛ロジックといえるでしょう!

ミノキシジルは最強の矛で、フィナステリドは最強の盾という表現がぴったりだと思いますが、ここで1つの疑問が。果たしてこの矛と盾どちらが強いのか?あるいは、この最強の矛と最強の盾を手にすることはできるのか?

次のページではミノキシジルとフィナステリドの併用についてまとめています。

育毛効果と副作用リスクを徹底検証