新しい発毛剤スカルプDメディカルミノキ5と、今後登場する可能性があるミノキシジル発毛剤一覧

スカルプDメディカルミノキ5

日本でミノキシジル配合育毛剤である「リアップ」が誕生したのは1999年の6月3日。それから約19年たった2018年8月6日にアンファーから新しいミノキシジル5%配合の発毛剤「メディカルミノキ5」が発売されました。

さっそくご紹介する前に、まず先に疑問に思うのは、なぜこの19年もの間、リアップ以外にミノキシジル配合の発毛剤が発売されなかったのか?ということ。

なにやら怪しい力が働いているか?と勘ぐって調べてみると、極めてまっとうな理由があることがわかりました。

そもそも、新しい薬を研究開発する際はとてつもなく研究開発費がかかるため、その企業を守ることを目的に特許制度があり、内容公開を条件に特許を出願してから20年間は開発した企業が独占的に使用出来る権利が与えられるそうです。

製薬会社71社が加盟している製薬協会のサイトでも、医薬品特許についてこのように記載されています。

日本の特許権存続期間は、出願公告日から15年とし、特許出願日から20年を超えることはできないとされていましたが、1995年7月1日施行の特許法改正により、特許出願日から20年をもって満了するとされました
参照:日米における医薬品の特許期間

では、このミノキシジルに関する国内の特許を調べてみると、特許取得日は記載されていませんが、リアップ発売前のプレスリリースによると、1998年2月26日に製造承認を取得と記載があります。

そこから、20年を足すとちょうど2018年に特許が切れたことになりますが、上記の通り特許期間は出願時からになるので、少なくともそれより前には特許が切れていたと思われます。

リアップは「日本で唯一の発毛剤」というアドバンテージを生かして、業界の中でもダントツの売り上げを誇っていたため、特許が切れたのであればどの企業もすぐにミノキシジル配合の発毛剤を販売すればいいのでは?と思いますよね。

特許が切れた瞬間にすぐに他社から発売されない背景については、週刊ダイヤモンドの記事で触れられていました。

ミノキシジルは不安定で製剤化が難しく、メディカルミノキ5は開発に約5年かかった。製剤化の難しさが、リアップの後発品がこれまでなかった一要因とみられる。
参照:週刊ダイヤモンド

スカルプDメディカルミノキ5はアンファーから2018年8月6日に発売されたので、それまでに5年もの時間がかかったとのことです。。

だからいままで他のミノキシジル配合の発毛剤がでてこなかったんですね。

ではそのメディカルミノキ5はどんなスペックなのか、先行する発毛剤リアップX5との比較も交えながらご紹介します。

さらに、ミノキシジル配合の発毛剤の副作用のリスクはどれでもすべて同じです。効果も大事だけれど副作用も心配…という方に育毛剤との使い分け方についても合わせてご紹介します。

スカルプDメディカルミノキ5はどんなスペック?

スカルプDメディカルミノキ5

ミノキシジルの濃度は5%とほぼ同じだが、使用感を左右する添加物が違う

まず、成分の基本的なスペックから分析してみれば、主成分となるミノキシジルの濃度は5%と、「リアップX5」とまったく同じ濃度となり、その効果の範囲も「壮年性脱毛症における発毛、育毛、および脱毛の進行予防」と同じ表記となっています。

パッケージ裏には、具体的に効果のある薄毛パターンについて図解がされていて、これもリアップと全く同じ頭頂部が薄毛になっている方のみが対象となります。

この形に入っていないM字型の薄毛や、まだら型の薄毛の場合は、リアップの効果は保証されていないので、医薬部外品の育毛剤を検討するようにしましょう。

スカルプDメディカルミノキ5の箱に表記されている薄毛パターン

ただ、ミノキシジル以外の成分の構成には違いがあります。

同等品と思われる「リアップX5」との添加物を比較してみます。

メディカルミノキ5 グリセリン、1,3-ブチレングリコール、エタノール 、リン酸
リアップX5 1,3-ブチレングリコール、ジブチルヒドロキシトルエン、リン酸、エタノール

メディカルミノキ5には、ジブチルヒドロキシトルエンが配合されておらず、代わりにグリセリンが配合されていますね。

まず、配合されていないジブチルヒドロキシトルエンは、別名BHTともよばれる酸化防止剤の一種で、食品添加物にも使用されていますが、アメリカではFDAによって乳幼児食品への添加が規制されている物質でもあり、メディカルミノキ5では、より安全性を高めるために使用を控えている設計になったのだと思われます。

反面、追加されているグリセリンというのは、いわば潤滑剤みたいなもので、肌への保湿を与えるために配合されているもの。

化粧品などにもごくごく普通に添加されている成分で、同じく添加されているアルコールによる肌の乾燥を防ぐ保湿目的で配合されているようです。

アルコールは、直接効果に影響することはありませんが、ミノキシジルを液体化させるには必要な成分であり、また防腐剤目的で比較的高い濃度(1説には50~60%)で配合されているので、どうしても塗ったあとはアルコールの蒸散作用により頭皮が乾燥しがちになります。

特に乾燥肌の方にとっては、アルコールによって肌のかさつきが余計に気になるかもしれません。

その乾燥を防ぎ、潤いをもたらすためにグリセリンが配合されているのでしょう。

このように、主成分ミノキシジルの濃度は同じなので、効果にさほど違いはありませんが、添加物の構成が変わっていることにより、日々の使い心地においては若干の違いがある可能性があります。

ラバーヘッドのノズルで、頭皮への接触がやさしくなる

メディカルミノキ5で一番特徴的な部分が、頭皮に液体をあてるノズル部分です。

リアップのボトル先端部。液体が中間の薬室に溜まる。

リアップの場合は、このようにプラスチックの固いシンプルなノズルを頭皮に直接トントンとあてることで、液体が徐々にでてきます。

メディカルミノキ5のボトル先端部。

メディカルミノキ5の場合は、先端がラバーヘッドになっていて、頭皮との接触部分が少し柔らかくなめらか。

実際に塗るときはこれを縦に逆さまにして頭皮にあて、リアップと同じようにトントンと押し当てながら、真ん中のタンクに溜まった所定の液体量(1ml)がなくなるまで塗っていきます。

メディカルミノキ5の説明書

ちなみに、塗布量の1mlを1日2回薄毛の部分に塗りこむ使用方法や、最低4ヶ月以上の使用がすすめられていることもリアップと同じです。

では、実際リアップと比べて使い心地になにか違いがあるのかどうか、実際に使って比較したところ、以下の3つの違いがあることがわかりました。

リアップX5との使い心地が違う3つのポイント

メディカルミノキ5とリアップX5

1.においはメディカルミノキ5が目立たず、控えめに抑えられている

リアップX5は、液体自体にアルコールっぽいにおいが目立ちますが、メディカルミノキ5は、似たようなにおいはするものの、若干控えめ。ボトルに鼻を近づければやっと分かる程度です。

添加物にも香料は含まれず、においは目立たない設計になっているので、気になる方にも割と安心して使えると思います。

2.ラバーヘッドは、固めでリズミカルに塗っていくことが大事

メディカルミノキ5を頭皮に向けて塗布する様子

実際に頭皮に塗る場合は、写真のように垂直にボトルを持ってトントンと押していくと、液体が少しずつ出てくるわけですが、メディカルミノキ5のラバーヘッドは、思ったより固めで、かつ頭皮にあたる表面積が大きいため、液体が本当にでているのかどうか、最初のうちはよくわかりませんでした。

ただし、少し強めに押さえると、液体が出た感触はあります。少し強めにトントンとすることで、頭全体にちょうど良い分塗り拡げることができます。

リアップX5の場合は、細いノズルからダイレクトに液体が出るため、感触は十分ありますが、その分少し押さえただけでも多めに出るので、ちょうどメディカルミノキ5と反対にあまり力をかけずにやさしくトントンしていくことが必要です。

3.使用後のほてり感はやや少なめ。ベタつき感はリアップとほぼ同じ

リアップX5の場合、塗った後には、じわっとした浸透感がしばらくの間漂います。

メディカルミノキ5でも、直後には同じような浸透感がありますが、リアップよりもその程度は若干和らいでいる感じがします。おそらく添加物のグリセリンが緩和効果をもたらしてくれているのかもしれません。

アルコールによる頭皮の乾燥もあまり感じることはありませんでした。

ただ、塗布終了後、手ぐしで髪を整えたあとはやはりリアップと同じようなベタつき感は残ります。このあたりはリアップの使用感と変わらない印象でした。

定価は7,800円とリアップより高め。しかしまとめ買いなどで独自のサービスも。

最後に価格ですが、約30日分となる1本あたりの定価は7,800円(税込)となっていて、ほぼスペック的に同等と思われるリアップX5(一部の通販サイト限定品)の6,458円(税込)、メントールなどの添加物が加えられたリアップX5プラスの 7,611円(税込)に比べても若干割高なアイテムとなっています。

ただし、公式サイトの購入のみで、まとめ買いによる割引サービスが行われており、推奨使用期間の4ヶ月分にあたる4本セットだと27,000円(税込)、1本あたりの金額は6,750円となり、ほぼリアップX5と同じ金額で購入できるようになります。

さらにこの4本セットを購入した場合、4ヶ月使用後に、AGA専門外来の医師によるクリニックでのサポートが受けられ、初診料が無料になるサービスがあります。

リアップもスカルプDメディカルミノキ5もそうですが、どちらも「効果が出るまでには最低4ヶ月」とアピールしているので、効果にコミットするために最初からまとめ買いするとことは、ある意味理にかなったやり方であるとは思います。

このように、効果についてはミノキシジル5%と同じながらも、細かな使用感や、カスタマーサービスなどが異なっていることがメディカルミノキ5の大きな特徴です。

ミノキシジルの発毛剤を検討している方は、伝統的なブランドであるリアップを選ぶか、使用感にこだわったメディカルミノキ5を選ぶか、新しい選択肢が生まれています。

では、これからミノキシジル発毛剤を選ぶ際は、リアップとメディカルミノキ5の2択になるのかといえばそうではありません。

実はメディカルミノキ5以外にも発売が計画されているミノキシジル発毛剤は多数存在します。

正式販売前に必要となる「医薬品等承認情報」には、2018年9月20日段階で、9つの会社から合計17の商品が承認を受けていると表示されていました。

実際発売されるかどうかは未定ですが、 今後出てくる可能性があるアイテムについてご紹介したいと思います。

もはや戦国時代!これから発売されるかもしれないミノキシジル発毛剤

現在ミノキシジル濃度5%の発毛剤はこれだけ発売されています(2019年1月9日調べ)

商品名 メーカー 価格
リアップX5プラス 大正製薬 ¥7,611
リアップX5 大正製薬 ¥6,458
ミノグロウ 岩城製薬/大興製薬 ¥5,378
ミノゲイン サンドラッグ/ノーエチ薬品 ¥5,378
ミノファイブ 小林薬品工業/大興製薬 ¥5,378
ミノアップ 東和薬品/リョートーファイン ¥5,980
MR.NARUKEミノキシジル5 ジェネリック薬品/リョートーファイン ¥5,980
リグロEX5 ロート製薬 ¥7,560
ミノキシジルローション5%「JG」 日本ジェネリック/シオノケミカル ¥7,560
スカルプD メディカルミノキ5 アンファー/東亜薬品 ¥7,800

それぞれどういうアイテムかについては、以下のページでくわしくまとめていますので興味のある方はのぞいてみてください。

また、未発売の商品としてこれだけの数が医薬品として承認されています。実際に発売されるかどうかは不明です。(2018年12月18日調べ)

申請名 申請会社(製造元)
ミノケア 廣昌堂
ゴガミ 廣昌堂
オルケア5 廣昌堂
ナルケン5 リョートーファイン
ケカール 大興製薬
加美乃素デルタ シオノケミカル

製造会社は重複していますが、実にいろんな商品名で申請されていますね。

なぜこんなことが起こるかといえば、申請会社はあくまでも商品の製造元であり、販売する会社は別の可能性があることに起因します。

例えば「メディカルミノキ5」は、製造元である東亜薬品株式会社という会社名で2018年5月23日に申請されています。

ただし、実際販売しているのは、スカルプDでおなじみのアンファーという会社です。

ミノゲインも、ドラッグストアであるサンドラッグブランドでの販売であることから、医薬品メーカーのみならず、ドラッグストアのプライベートブランドとしてのミノキシジル発毛剤も発売が続くのかもしれません。

リアップ一択から自分に合わせた最適なミノキシジル発毛剤の選び方も重要になる!

今までは育毛剤を購入しようか検討している場合、まずはリアップを検討し、薄毛の部位や副作用のリスクを考える人は医薬部外品育毛剤や化粧品育毛剤の中から選ぶのが一種のセオリーでした。

ただし、これからはリアップ、スカルプDメディカルミノキ5ほか、今後出てくるかもしれないミノキシジルを配合した発毛剤の中から比較して選ぶ方法もあります。

ミノキシジルでもたらされる効果は、濃度5%であればほぼ同じですので、あとは使い心地に関わるミノキシジル以外の配合成分や、塗布方法に関わるボトルの使いやすさ、価格といった基準での選び方ができることになります。

ただし、購入する前にひとつだけ注意事項が!

トップページにも書いていますが、リアップであろうと、メディカルミノキ5であろうと、ミノキシジルが配合されている発毛剤はどれも効果の保証もあるけれど、副作用のリスクはほぼ同じです。

ミノキシジルに副作用があることは厚生労働省によって公開されており、、平成21年2月23日-平成25年2月22日にミノキシジル配合のリアップX5を使用した結果、8.82%の方がこれらの副作用症状を訴えたとのことです。

メディカルミノキ5の説明書にも以下の画像のように副作用についてしっかりと警告されています。

メディカルミノキ5の説明書に記載されている副作用

効果と副作用のリスクのバランスを考えて、より副作用になりにくいアイテムを選ぶのであれば、医薬部外品の育毛剤を使うのもひとつの選択肢になります。

実は、日本で発売されている「発毛剤」は、リアップ、メディカルミノキをはじめとしたミノキシジルが含まれた商品のみで、それ以外は発毛剤と呼ぶことは禁止されていて、すべて「育毛剤」と定義されています。

育毛剤は、ゼロから髪を生やすことはできないため発毛とは呼ばれないのですが、使いようによっては次のようなメリットがあり、ミノキシジル発毛剤よりも効果をだしやすくなるかもしれません。

ミノキシジル発毛剤よりも育毛剤が優れているポイント

副作用になる確率がダントツに少ない
医薬品であるミノキシジル発毛剤の次に位置する医薬部外品の育毛剤は、人体に対して高い安全性が確保されているのが特徴です。厚生労働省のプレスリリースによると、集計した122日間の間に医薬部外品の育毛剤全体を使って、副作用になった報告が合計4件と極めて少ない副作用に抑えられているのが特徴です。リアップなどを使ったけど、副作用に悩まされて育毛剤に乗り換えることもあります。
M字型やまだら型の薄毛などタイプを問わず使用可能
ミノキシジル発毛剤は、基本的に頭頂部の薄毛にしか効果はありません。ミノキシジルの作用は血流をアップさせることですが、頭頂部以外の毛細血管の密度は少なく、血流アップの効果が十分でなくなることが原因といわれています。育毛剤のほとんどは薄毛のタイプはほとんど関係なく使うことができます。
重度の薄毛には効果がないが、薄毛のなりはじめや予防に効果
たとえば毛根がなくなっていて地肌がはっきりわかるほどの重度の薄毛には効果はありませんが、今ある髪の毛を太くし、育毛させる効果はあります。髪が細くなってきた、抜け毛が多くなってきたといった程度の薄毛であれば医薬部外品の育毛剤でも十分に対応できます。
ランニングコストや全額返金保証制度など、続けやすいメリット
発毛剤でも育毛剤でも、最低でも数ヶ月以上は使い続ける必要があります。育毛剤の場合、発毛剤よりも価格が安い場合があったり、使い始めて一定期間内にはどんな理由でも商品代金が戻ってくる全額返金保証制度があったりと、発毛剤よりランニングコストが少なく取り組むことが可能です。

今回は、60種類以上販売されている育毛剤の中で、成分に独自性があり、かつ副作用の低さにこだわり、全額返金保証もある4つの医薬部外品育毛剤をピックアップしてみました。

ミノキシジル発毛剤だけでなく、自分の薄毛の状態に合わせて効果もよく、続けやすい育毛剤も検討候補にすることも大事であると思います。